老鶯日記

むかしの鹿児島の面影を求めて、庭の花とともにつづります

2023-01-01から1年間の記事一覧

今年の反省

薩摩琵琶同好会の会報 今年は、会報を復刊する予定でしたが、小生、力量不足でした。ほとんど他の方に作成していただき、心からお詫び申し上げます。長い間、薩摩琵琶に関わられている御先達の方々の今後のご活躍を陰ながら応援する次第でございます。会報に…

来年の抱負

夕日にスダレの影が映る 普段は気にもしない夕日の残り回数を数えてしまいました。 ふと、観音経一巻の写経用紙が手に入りましたので、来年は謹書しようと思います。年が明ければ寿命も一つ消えていくのですが、その代わりに一つまた、年を明ける楽しみがで…

善哉(ぜんざい)

若松 松を生けるのは、お正月だけですので、時々ポキっと折り、悲しい思いをするものの、松独特の気性に触れることができます。飾る目的とは違い、草木はモノを言いませんが扱いを変えることを通して、処世術として受け止めると、はっと気づくことがあります…

我逢人(がほうじん)

床に万年青を生けて 今年の星回りは、すごく悪いようでしたが、一年振り返ると何も悪いことは、ありませんでした。いろいろな人や物に出会い、感性を磨けたとてもよい一年でした。昨今は、AIがもてはやされているようですが、道具としてのお話だと思います…

閑古鳥から学ぶこと

仕事も落ち着いて、今日は薩摩琵琶の練習に行こうと早めに帰宅をして、向かいましたが、誰もいませんでした。公民館の受付の方も、「先週も誰も来ないようでしたよ・・」と、あれ?という感じ。今年最後でしたが、残念な人で、そのまま帰宅でした。 新しく始…

歳月人を待たず

急に寒くなりましたが、ちょうど稲わらを綯うのによいタイミングでした。昼間に青わらを水に浸しておき、夜にしめ縄を作りました。 一年いろいろとありましたが、来年はどのような年になりますでしょうか。 実をとる前に刈取る青藁

落ち葉の重なる頃

今日は12月にしては暖かく、穏やかな日和でした。毎年、12月の初めころに、甲突川沿いの頌徳碑前で、ささやかな弾奏と茶話会をします。「木枯」「赤壁」「金剛石」を弾いて、今年も無事に終わりました。 よく晴れた甲突川沿いの景色 家に帰り、牡丹の苗…

盤渉調

篳篥の扇箱 練習日に、ちょっと自主練習のような雰囲気になり、笛の友人と盤渉調の曲をしましょう。という流れになって、楽しい時間になりました。ああだっけ?、こうだったけ?と思い出しながら、合奏するのは、わくわくします。ちょうど大雪の節気で、冬を…

干柿の完成

今年の干柿 渋柿の皮をむいて、沸騰した鍋のお湯に20秒ほどつけた後、紐で結び、軒先に吊るしておき、2週間くらいしたら、よく揉んで焼酎を霧吹きしました。鹿児島市内は、今年は雨が少なく、とてもよくできました。少し干しすぎたくらいが好みなので、色…

師走の法事

寒蘭の花 今日は、午前中に我が家の三十三回忌の法事を行いました。三十三回忌まで執行できるとは、なんともおめでたいことです。日々無事に過ごせたことに、ありがたく思います。お坊様は、山口から転勤で鹿児島に来られた方のようで、まだお若く、微笑まし…

第71回鹿児島市民文化祭参加 薩摩琵琶弾奏大会

会場玄関 遠く城山のハゼの木々が赤く色づく晩秋の候、鹿児島市中央公民館で薩摩琵琶弾奏大会を実施しました。今回は、14名の弾奏者の方々が弾奏いたしました。早いもので、年三回ある弾奏大会も、今年度はこれで最後となりました。次回は、来年の初夏の頃…

ラジオ深夜便

次の日曜日の弾奏大会の準備をしていたら、午前0時前になっていました。 ラジオをつけると、NHKの日の出の時刻のbgm。この曲を聞くと、大学生の頃を思い出します。研究室で夜更けまでこもって、明け方、聞こえるラジオの音。朝、教授に「徹夜しました…

寒蘭展示会

丸池湧水 寒蘭を見に湧水町まで行きました。展示会の花は、どれも立派な花ばかりですばらしいでした。帰りに物産館で一鉢買い求め、家に帰りました。 寒蘭の花

便りも絶えて

沖縄を離れても、毎年のように手紙のやりとりをしていた方がいました。 七年過ぎ、次第に、便箋もチラシの裏紙や封筒の表に書いたり。「思い出に。」と、急に獅子の飾りが送られてきたので、気にはしていましたが、便りも絶えました。 戦中・戦後の沖縄を生…

いつもの練習

つわぶきの花 練習風景を見ていて、新しく入った方が、「謡出しの音程がわからなくなる。」と言っていました。自分も最初の頃、同じようなことを言っていた気がします。昔を思い出して、何だか懐かしい気持ちになりました。

来年の干支

タツノオトシゴ お店に来年のカレンダーが並んでいました。今年も、もうすぐ終わりなのですね。来年は、辰年のようです。先日、初めてタツノオトシゴを見ました。おっとりとして、穏やかな姿に、しばし、見入ってしまいました。

第71回鹿児島市民文化祭参加 薩摩琵琶弾奏大会

めくるカレンダーのつかみ心地がなくなり、今年も残り二ヶ月であることに、何かさびしさを感じる今日この頃です。 薩摩琵琶弾奏大会が実施されます。 日時:令和5年11月26日(日) 場所:鹿児島市中央公民館 午後12時30分開場 午後13時00分開演…

御仏籤を引いて

日没も早くなり、午後6時には真っ暗になります。心落ち着かず、観音堂にお参りに行きました。どこからともなく香る薪を燃やす匂いは、風呂焚きの準備でしょうか。 滝の水音が響くお堂で、日頃の罪業を反省して、家路につくと遠く列車の汽笛の音が聞こえまし…

漢詩 琵琶行

夜深忽夢少年事 夢啼粧涙紅闌干(夜ふけ、ふと夢に見た若い頃のこと、夢で泣いて化粧した顔をつとう涙は紅くなりました。) 薩摩琵琶を弾かなかったら、この漢詩に、ここまで魅かれなかったと思います。学生の頃に、四書五経、漢詩、漢籍をいろいろと読みまし…

地変の弾法を追って

昔の薩摩琵琶の名人の音源を聞いていると、基本の弾き方は、ほぼしてないです。個性がでていたり、持て余す技術で装飾したり、それが凡人には、くせ者です。 先日練習で、「基本の弾き方はできているから、変化した弾法を勉強してください。」と言われて、ど…

琵琶曲 潯陽江(じんようこう)

唐の詩人白居易が、左遷された江州で、秋の夜に客人を見送る際にどこからか聞こえる都風の中国琵琶の音色。問えば、琵琶を弾く妓女も流れ流れて江州へ来ており、白居易もまた振り返れば、流されてきたことの感慨を述べた漢詩琵琶行。琵琶行を薩摩琵琶の曲に…

古本屋さん

秋の過ごしやすい季節。感傷的な気持ちのせいでしょうか、古本屋さんに行きたくなるものです。昭和の前半頃の古い本を読んでいると、文章や挿絵、写真に時代感があり、懐かしさと落ち着きを感じます。 古典、仏教書、陶芸、、

秋空の甲突川沿い

秋の木市 年々、お店の数が少なくなっていく気がします。時代の流れで、しょうがないのでしょうが、さびしいものです。昔のにぎわいを懐かしく思います。 コスモスの花 帰り道に、瓶入りの牛乳が売っていたので、一本買いました。家に帰り、空瓶にコスモスを…

寒蘭

秋の寒くなる頃に、静かに咲き出す寒蘭は、清貧な印象があります。寒蘭は、産地がいろいろあるようですが、南国の鹿児島で聞く『寒』の響きには、氷や雪へのあこがれを感じます。傍らに置いた寒蘭のたたずまいを見ていると、銘をつけて競う人間の姿は虚しく…

観音路

道脇の草々 午後も日差しがやわらかく、過ごしやすい季節になりました。山際は、木陰に入ると、ひんやりとするくらいでした。観音さまにお参りする途中、道沿いの草たちも花を咲かせたり、穂を出したりと、秋のにぎわいを微笑ましく思います。

秋夜思

お香皿 買い物に出かけたとき、ちょうど陶器の売り出しをしていました。「お香の皿に使うのに良さそう。」と思い、買いました。室内に香りが流れる冷たい秋雨の夜に、時間を気にせず、ひとり読書をしながら、夜が更けていくのは、幸せであります。

秋冷

飽きのこない八ッ橋から学ぶこともあり 朝晩が、だいぶ過ごしやすくなりました。 夜の琵琶の練習会も、いつもながらに参加する方が少なく、さびしいものです。録音がいくらあっても、時間がない現代では、あまり活用できていない気がします。見た目や小手先…

神無月

床の掛け軸 今朝は、雨がぱらつきましたが、着物を着て支度して、お茶会の手伝いに行きました。途中、「ちょっと逆よ!」の声に慌てながらも、一段落して外眺めていると、秋なんだなと、たそがれてしまいました。結構なお点前でございました拝 日没前に寝床…

十五夜

舞台 あたりが暗くなると、桜島の真上から大きな月が昇りはじめ、まさに十五夜にピッタリな満月でした。多くの人が集まり、しばし秋の訪れを感じるひとときでした。

お供えづくり

小豆を煮て、1度目アクを捨て、二度目で餡をこしらえました。しっかり水分を飛ばすと、もち米に、がっちり餡をまといますが、今日は少し水分を残して作りました。三温糖で作ると甘さも少し和らぎます。いつの間にか、蝉の声も消えていることに気づいたお彼…