老鶯日記

むかしの鹿児島の面影を求めて、庭の花とともにつづります

譜に残すこと

すみれの花

春の夜、うつらうつらと眠気に誘われ、手が動かず、耳も利かず、練習になりませんでした。気がつくと、舟を漕いでいる始末。

練習の時に、いつも弾法を譜に残すことの大切さを説かれるのですが、なかなかできないものです。弾き方は、なんとか記載できますが、琵琶の音程を、どのように記載すればいいのか、まだ、わかりません。薩摩琵琶には、口琵琶(くちびわ)という便利な唱歌があります。弾法を何度も聞いていると、声にするのは恥ずかしいですが、トッチャチャーンと頭の中に浮かんでくるものです。口琵琶は、音程や余韻を表現できますが、譜に記号で余韻を表すのも難しいところです。でも、録音がある現代は、昔よりずっと教材には恵まれているようです。昔は、相当な苦労があったからこそ、すばらしかったのかもしれません。