老鶯日記

むかしの鹿児島の面影を求めて、庭の花とともにつづります

2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

知恩

若松のお生花 今年もいろいろな方々や自然環境を含めたご縁に支えられて、無事過ごすことができました。誠にありがたいことです。新年を前にお店などは賑わっているようですが、苦しんでいる方や寂しさを抱えている方もおられることと思います。心明るい年を…

友人

時の流れで人は変わっていくものでしょうが、昔のままでいてくれる姿は実にありがたいものです。人間として生きていくことは、大変なことですが、世の価値観や風潮に流されることなく、己の生き方を貫いていてくれることを祈る気持ちです。 年の瀬を迎えた南…

掛け香作り

白檀、丁子、甘松、桂皮の刻みなど混ぜて香袋に入れて掛けておくと、よい香りで新しい年を迎えられます。冬場は甘く重い香りが好みで、昔の練香黒方がとても参考になりますが、自分ではとても表現ができません。たくさんの天然香料を見ていると、自然の雄大…

障子の張り替え

今年は破れることもなく、無事に一年過ごせた障子でした。 真っ白な障子もいいですが、護摩を焚くお寺の障子などは煤で色がついていて、風情がありいいものです。また、猫が破いたであろう足元の小さな穴もかわいらしいものです。快適な生活様式を求め続け、…

冠雪

今朝は桜島に雪が積もっていました。鹿児島市内は、めったに雪が降らないので珍しさで、寒さもあまり感じませんでした。

年の瀬

鍛治屋町で午前中に用事をすませ帰る途中、街中の公園に紅葉がきれいでした。 今年も残りわずかになりました。

紅葉

通勤で通る道路沿い。昔は家があったようですが、空き地にモミジの木だけが残っているようです。紅葉の発色が美しく、人は居ずともひっそりと静かに散る葉が、花びらのようでした。

褞袍(どてら)

冬らしく夜は冷え込んできました。 あまり暖房を使わないかわりに褞袍を着て過ごします。

琵琶曲 梅ヶ枝

甲突川沿いの苔に積もる銀杏の落ち葉 古い曲は、歌詞はあるけど、昔どのように歌っていたのかわからないものがあります。梅ヶ枝は、掛け言葉が多くて、自分には、特に難解に思えます。何度も繰り返しているとふっと悟ることもあり、だから面白いのかもしれま…

銀葉

お線香もいいのですが、たまには雲母でできている銀葉を使うと煙が出ない分、香木のかおりが馥郁と室内に広がります。炭団を灰に埋めると消えてしまい、うまく焚けないこともありますが、空気が乾燥している冬はうまくいく気がします。香木も高価なものでな…

打敷の奉納

今年も無事に過ごせて、誠にありがたいことです。 金襴生地で作った打敷を観音様に奉納させていただきました。今年は裏地に弛みができてしまいましたが、来年は縫製を少しでも進歩させようと思います。冬の凍えるような夜更けのお堂で独り居るとき聞こえる滝…

干し柿づくり

鹿児島市内も冬らしくなり、今年も干し柿の季節になりました。 庭に来る小鳥たちの声も日に日に大きくなり、明け方は丁稚がチッチと張りのある声で鳴いています。干し柿になる頃には、色が黒くはなりますが、滋味があり、つつましい味がよいものです。

師走の琵琶の練習

この時期、世事の気忙しい雰囲気とは別に、いつもどおりの生活をしていると、逆に静かな日常を過ごせるところが好きです。クリスマス、年の瀬など人々の興味は盛りの方へ向くなかで、しんとした冷気の中、ひとり練習できる時間は何とも言えない充実感があり…