老鶯日記

むかしの鹿児島の面影を求めて、庭の花とともにつづります

2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

露草

ツユクサの青色 庭の片隅で、毎年、初夏から咲き出すツユクサ。自然に生える草たちも、植えたものと同じ命と、そのままに育てます。でも、園芸種の花が、どんなに奢侈な花色を魅せて、人の目を楽しませても、こんな小さな花の青色にも勝てない気がします。ま…

體源鈔

浜菊 日本の音楽書の古典はいくつかありますが、最初に読んだのが、笙の豊原家の體源鈔だったので、いまでも時々、手に取ります。漢文の部分は読めないので、読める部分を拾っていく感じでも、なんとなくわかる個所はあるものです。 管絃は、慈悲の心を持っ…

譜に残すこと

すみれの花 春の夜、うつらうつらと眠気に誘われ、手が動かず、耳も利かず、練習になりませんでした。気がつくと、舟を漕いでいる始末。 練習の時に、いつも弾法を譜に残すことの大切さを説かれるのですが、なかなかできないものです。弾き方は、なんとか記…

春の野

藤花 梅ヶ渕に少し立ち寄りました。よく晴れた空には、ツバメが飛び交い、川沿いには、若葉の上で蝶や蜻蛉が羽を休めていました。春を喜ぶように揚羽蝶が、活き活きと飛んでいきました。昼下がり、訪れる人も少なく、一人二人すれ違いましたが、静かなお堂で…

琵琶曲 城山

一ハ(いちはつ)の花 琵琶曲『城山』の練習をするとき、弾奏を見ていて、本気度が高すぎて圧巻されます。昔の方の録音を聞いてみても、ものすごく絃を張り、糸巻が壊れないか心配する程の緊張感です。この曲に対しては、特別な思いを、弾く方それぞれ持って…

春の薩摩琵琶の行事予定

セッコクの花 令和6年5月12日(日) 第56回薩摩琵琶春季弾奏大会 開催時間:13時~17時 出入り自由 観覧無料 場所:黎明館講堂(黎明館駐車場有)