老鶯日記

むかしの鹿児島の面影を求めて、庭の花とともにつづります

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

西方を思う

野辺の花 鴨長明の発心集を読んでいると、人間というのは、実に悲しい生き物に思えます。 玉飾りのついたすばらしい車に天女がたくさん乗って迎えに来れば、まさに極楽往生と思ってしまうのが、今の社会に生きる人の考えではないでしょうか。 草庵に人知れず…

秋季 薩摩琵琶 弾奏大会!

8月も残り少しになりました。 季節も秋へと変わってゆきますね。 秋季薩摩琵琶弾奏大会を、2023/9/17 日曜日 鹿児島市中央公民館(鹿児島市山下町) で行います。 入場は無料です。12:30開場 13:00開演 です。 会場には、駐車場がありません。

水しぶき

大滝 夏の終わりが近づくと、水辺も閑散としてきます。日が暮れ出すと、焼けた砂の香りも、次第に苔の乾くような香りになり、生温い風が吹きます。少し早い秋に、終わる夏の寂しさを感じます。 色づき始めた柿の実

道端

カヤツリクサ 午前中にジムへ行って、お昼前に帰る途中、雑草の茂る空き地を通りました。草も、よく見ると、それぞれ趣のある草姿をしていて、美しいでした。なかには、ススキの穂も開いていて、秋が近くまで来ているようです。

終わりを見据えつつ

練習風景を見ていて、薩摩琵琶を学ぶ時期が遅かったなと、時々、思います。祖父の面影が重なりますが、戦前の方は、すでに亡くなってしまいました。独り自宅の四畳半の窓から見える空を見ては、ほかの会派には、薩摩琵琶をつないでいっていただきたいと思う…

灯(ともしび)を求めて

花頭窓のある景色 城山に住んでいた幼少時代を思い出すと、昔からある景色は、ほとんどなくなってしまいました。新しいものは、すぐにできますが、心落ち着いていられる場所は無いです。残っている面影を求めては、消えていくのをただ悲しむばかりです。軒の…

大悲

静かな水の流れ お盆入りですので、お昼過ぎにお寺にお参りしました。 ご縁の有る無しに関わらず、草木や生き物の御霊が、成仏されますよう祈るばかりです。かのこ汁、といもがらの酢の物、団子を作り、お仏壇にお供えしました。母の料理の腕には、絶対にか…

お墓参り

お盆の提灯を出して、午後に、お墓参りも済ませました。夕暮れになると、あたりは涼しい風が吹きはじめ、一斉に鳴く虫の音に包まれます。秋が早く来そうな予感。 お茶を煎れて、ひと時

夏の昼と夜

海辺の風景 夏の暑い昼間、少し海を眺めに港に行きました。この時期は、昔、お年寄りから、「オシュロサー(御精霊様のこと?)がいるから、海へ行くなよ。」とよく言われたものです。お盆に戻って来られる霊たちも、昔の思い出を探しに海や山へ出歩くのでし…

暑さの中で

庭に咲いた熨斗ランの花 暑い夏の盛りの頃に、山道を歩くと熨斗ランの白い花を見かけます。どこにでもある草ですが、秋には群青色の美しい実がつき、まるで宝石のようです。 今日は、扇屋さんで型菓子を買いに、天文館に行きました。