老鶯日記

むかしの鹿児島の面影を求めて、庭の花とともにつづります

琵琶曲 潯陽江(じんようこう)

唐の詩人白居易が、左遷された江州で、秋の夜に客人を見送る際にどこからか聞こえる都風の中国琵琶の音色。問えば、琵琶を弾く妓女も流れ流れて江州へ来ており、白居易もまた振り返れば、流されてきたことの感慨を述べた漢詩琵琶行。琵琶行を薩摩琵琶の曲に渡したものが、潯陽江のようです。

漢の蘇武も、匈奴に赴き、捕らえられて帰られぬまま十九年。雁の足につけた布がきっかけで、帰国が叶った故事など、秋の故事は物寂しいものが多い気がします。

初めて育ててみた雁金草。花が咲きました。