老鶯日記

むかしの鹿児島の面影を求めて、庭の花とともにつづります

夜、独り福祉館で思うこと

草も桜花を散らす桜草

薩摩琵琶も、ほかの楽器のように、種類があります。見た目では、絃の数や柱の数が異なっていたり。最初の出会いは、そんなきっかけから、やりとりをするようになりました。誤解から、しばらく練習を離れていたようですが、『続けます。だって琵琶が弾きたくて始めたのです。』とお聞きして、その後、風の便りでお隠れを知りました。

今日も、帰るときに、福祉館の方が『お一人でさびしかったですね。』と気にされてくださいましたが、思い出のお蔭か、不思議と全然さびしさはないのです。

人間は、いつか生まれかわるそうですが、また、何十年後でしょうか、練習をされる日がくるのではないでしょうか。今は、その日まで、つなげればよいと思うようになりました。

 

 

山桜

満開の山桜

今朝は、ウグイスの初音で目が覚めました。近くの林で一生懸命に練習しているようです。車の通りも少ない静かな朝のひと時、寝床で耳をすまして、もう少し!と応援しかたでした。

いにしえは散るをや人の惜しみけむ 花こそ今は昔恋ふらし(一条摂政 捨遺和歌集)

人亡き後も、花は季節が来れば同じように咲くようです。

春の陽気

薩摩琵琶の浮彫

日差しが強く初夏のような気候のなか、甲突川沿いの木市を見て、そのまま小川町の陶器屋さんに行きました。お茶碗が欠けてしまったので、買い替えるために選んでいると、お店のおじいさんが来て、有田焼と波佐見焼の話をしてくれました。300円の古い茶碗をひとつ買いました。昭和風の陶器も、今はここでしか買えなくなりました。滑川周辺の街並みもだいぶ変わりました。

春の木市

甲突川沿いの広場

冬は、いつの間にか終わり、春のお彼岸も近くなりました。今年も、明日から木市の開催時期になったようです。カラフルなテントと、街路樹のクスノキの若葉を見ると、春の訪れを感じます。

よく行く中央駅裏の商店で、仏壇に供える白菊の切り花とダイコンソウの苗を3つ買いました。

ベニバナダイコンソウ

 

薩摩琵琶同好会例会~令和6年3月~

今年度、最後の例会でした。午後2時から例会が始まり、参加した方々が、金剛石、春日野、小敦盛を弾奏しました。最後に、会計報告など事務連絡がありました。

今年は、薩摩琵琶同好会大正13年発足から100周年とのことでした。当時、薩摩琵琶同好会は、琵琶弾奏の技術向上や後継者の育成を目的として発足したようです。戦禍を超え、また時代や思想の変化、諸派分流する中で、今日まで続きましたのも、先人たちが、つないできた思いの賜物でしょうか。

また、4月から新しい年度が始まります。

古来、稲の豊作を占う万作の花