老鶯日記

むかしの鹿児島の面影を求めて、庭の花とともにつづります

西方を思う

野辺の花

鴨長明の発心集を読んでいると、人間というのは、実に悲しい生き物に思えます。

玉飾りのついたすばらしい車に天女がたくさん乗って迎えに来れば、まさに極楽往生と思ってしまうのが、今の社会に生きる人の考えではないでしょうか。

草庵に人知れず念仏の日々を送る先人の実に美しいこと。わが身も死ねば、傷み、朽ちてしまうのです。