老鶯日記

むかしの鹿児島の面影を求めて、庭の花とともにつづります

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

夏間近

小車 田の畦や川辺に咲くキク科の多年草。花を小さな車輪に見立ててオグルマと呼ぶようです。去年は咲かずに枯れてしまいましたが、今年は雨の中、そっと咲いていました。 善行には良いことが起り、悪行には悪いことが報いることを因果の小車と申します。善…

鹿児島八景

檜扇水仙 梅雨の候、片づけをしていたら、以前、琵琶曲『灘廻』の折りに、いただいた画像データが出てきました。そのなかにあった薩摩、大隅、日向の風土を紹介した三国名勝図会。江戸時代に、鹿児島の風景眺望が優れた景色を撰んで、鹿児島八景と名づけたよ…

一瞬

コンクリートの隙間に咲く花 『一度は専攻を活かしてみたい』と、話していた方の表情が、とても輝いているのが印象的な場面に出合いました。人間って時々、何と表現したらいいのか、本当に宝石よりも美しい時があります。年齢や性別など目に見えるもの以外が…

氷室

黒糖の入った水無月 氷に似せて、三角の白いういろうに小豆がのったお菓子水無月。昔、氷室の氷を口にすれば夏痩せしないとか、氷の解け具合で吉凶を占ったりしたようです。冷凍庫に、いつでも氷がある現代は、価値を忘れてしまったのかもしれません。一片頂…

青山緑水

鮎のお菓子 昨日は、久しぶりに琵琶の練習に行きました。所属している琵琶の会派では、昔の音源などは会員にだけ配布しているとのことでした。薩摩琵琶のことなら、何でもどんどん提供している方でも、大事なところは守っているのだなと意外でした。温故知新…

梅雨入り

白花アザミ 午後、雨が上がったので、お墓参りに行きました。お墓で一人、花瓶や香炉を清めていると、お婆さんがお参りを終えて、一生懸命階段を登り、帰るところでした。挨拶を交わして、すばらしい姿に感心いたしました。お参りに来てくれて、ご先祖さま方…

路線図

桔梗 それぞれいろいろなことを抱えながら生きているのが人間だと思います。笛の方が、外国に住民票を移されて、六月でお別れとのことでした。転勤などではないようでしたので、あまり詳しくはお聞きしませんでしたが、もう会うことはないのでしょう。 毎週…

謙虚さ

クチナシの花 長く練習していると人間、誇りのようなものが心に生じてくるものです。誇りというのは、良いイメージで受け止められますが、小生は、掃除の時に払う方のホコリではないかと感じます。 先日、立派な先生の演奏指導を受けたことを語る光景を傍で…